こんばんは、木内です。
今、スマフォやタブレットのユーザーが非常に増えていますね。昔は説明がしにくかった「ファイル」や「フォルダ」というPC用語も、モバイル機器が身近になったことにより当たり前の言葉となりました。
それにともない、iOS や AndroidOS という言葉も聞くことがあると思います。どちらもスマフォの OS というものですが、OSって何でしょう?スマフォやタブレットのみならずPCでも無くてはならない存在です。
OSの話は簡単に済むものではありませんので、今日は僕が知っていることをちょこっと、お話ししましょう。
OS = Operating System
オペレーティングシステム、日本語訳すると「基本ソフトウェア(以下基本ソフト)」と呼ばれるもので、ハードウェアを動かすために必要なソフトウェアです。ちょっと変わったたとえをするならば、人間の脳で言うところの大脳皮質(wikipediaによると人間の知覚や随意運動、思考、推理、記憶など、脳の高次機能を司る)にあたるかもしれません。
コレが無いとPCだってiPhoneだって、全く動きません。
そうそう、僕のブログではパソコン(パーソナルコンピュータ)のことをPCと略していますが、近年のパソコンではWindowsパソコンのことをPC、macOSパソコンのことをMacと呼ぶことが多いですね。
よく聞くWindowsも、WordやExcelでお馴染みの、Microsoft社のOSのです。
Windowsが入っているハードディスク(SSD含む)のことを、システムドライブ、システムディスクなどと言います。
もしハードディスクにOSが入っていなかったら?
ここに1台のPCがあります。”いちおう”、Windowsマシンなのですが、とあるハプニングでハードディスクの中が真っ新になってしまいました。Windowsも完全に消えています。
モニターやキーボードなど、他はすべて正常な状態です。
さて、この状態で電源を入れてみましょう。
メーカーやPCのロゴが出てきた後、真っ暗な画面の左上に次のようなメッセージが出てきます。
Operating System not found…
このまま止まります。
昔からのWindowsユーザーにお馴染みの、ブルースクリーンよりも怖い、絶対に見たくないメッセージです。
まあ、意図せずこの状態が起こったら相当重症なのですが…
あれ?でもハードディスクに基本ソフトが入っていない状態で、PCはどうやって基本ソフトが入っていないと判断出来たんでしょう?
それは、PCには基板上に BIOS (バイオス:Basic Input Output System) や UEFI (Unified Extensible Firmware Interface)とよばれる、基本ソフトよりもよりPCの中枢となるプログラムが必ず搭載されているのです。
電源が入るとそれらのプログラムが、ハードディスクに本来あるはずのOSを読み込みにいくのですが…それが見つからないもんだから、上記のようなメッセージを出してお手上げしてしまうんですね。
「アプリケーション」を使うにはOSは必要
家で例えるとすれば、BIOSなどの中枢プログラムは基礎建築、基本ソフトであるOSは建物そのものでしょうか。
それに対してWordやExcelは、家具や白物家電、机やタンス、食器などなどに相当します。基本ソフトに対してこれらは「応用ソフトウェア」と呼ばれます。
「アプリ」って日常会話の中で出てくるレベルのことばですよね?
略さないと「アプリケーション」ですが、実はこの応用ソフトウェアのことを指します。
つまりWindowsの役割は、様々なアプリがパソコン上で使えるよう、ソフトウェアとハードウェアの橋渡しの役割を果たしています。これがiPhoneやiPadになるとiOS、アンドロイドスマートフォンやタブレットになるとAndroidOS、マックはMacOSとなるわけです。
WindowsやMacOS以外のOSって?
WindowsパソコンのOSは、昔からWindowsだったのでしょうか?
答えはNoです。
昔は黒背景に白文字(更に古いと緑文字)で文字が中心だった、MS-DOSというOSが存在していました。NECのPC98や富士通のFMR及びFM-Townsでも使われていたOSです。アプリを立ち上げるのも、ファイルをコピーするのも、フォルダ(この時はディレクトリ)を作るのも、基本的にはコマンドを打ち込みます。
ディスクメンテナンスの回で登場したコマンドプロンプト、あれがPC世界の基本だったのです。
MS-DOSも後期時代にはメニュー形式でカーソルキーで選んだり、マウスが使えるようになってきました。しかし、今考えれば大変ですね。
昔は僕も使っていたため、いまでも普通にコマンドプロンプトは使います。ベテランPCユーザーの方は当たり前に使えるようです。
現在のWindows 10を基準として9世代前にあたるWindows3.1では、PCを立ち上げるとまずMS-DOSが動き、そこからWindowsが動く、という感じでした。
だって、winって入力してエンターするとWindowsが起動するんですよ?不思議でしょう。
他にも、今でもサーバーや個人レベルなど、様々なシーンで普通に使われている “Linux(リナックス)”や、そのむかし富士通 FM-Towns専用のOS “Towns OS“など、数多くのOSがありますが…
そのあたりのお話しは、またの機会にしましょう。
それではまた、次の記事で!
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