こんばんは。木内です。
残暑厳しい折ですが、カレンダーを少しめくれば芸術の秋はもう目の前です。
今日も近々に本番がある演奏の、合わせ練習をやってきました。
さて、今回は僕が所属する、地元のアマチュアオーケストラ「上田アンサンブル・オーケストラ」の9月9日(日)の演奏会についてご案内いたします。
ピアニストである僕が、オーケストラ団員として所属しているお話は
をご覧下さい
「コンチェルト・パレード」コンサート概要

(チラシ・プログラムは当団員トランペッターでデザイナーの、銭沢 恵さんによるものです)
- 日時:9月9日(日) 14:30開演 (14:00開場)
- 場所:東御市文化会館 サンテラスホール
- 入場料:500円 (高校生以下無料) ※当日、受付でお支払いただく形式です。チケット制ではございませんので、予めご了承下さい。
様々な楽器の有名なコンチェルト(協奏曲)の1または2楽章を、当団メンバーの独奏で演奏します。
演奏曲目 及び ソリスト(敬称略)
- ヴァニハル 「コントラバス協奏曲 第1楽章」 (ロビンス・ヨナタン)
- モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲No.5 第1楽章」 (木内裕美)
- モーツァルト「ファゴット協奏曲 第1楽章」 (宮島あい)
- モーツァルト「クラリネット協奏曲 第2楽章」 (那須野正幸)
- ブルッフ 「ヴィオラと管弦楽のための「ロマンス」」 (田中美恵子)
- グレンダール「トロンボーン協奏曲 第1楽章」 (渡辺夏子)
- グリーグ 「ピアノ協奏曲 第1楽章」 (木内貴大)
他、オーケストラの小品も演奏予定。
指揮者(音楽監督):高橋 秀
珍しいタイプのコンサートです
演奏会の概要をご覧になって
「…え!?」
と思われた方も多いかも知れません。
もちろん協奏曲という形態の作品自体は珍しくないのですが…
一方、協奏曲って何?という方もいらっしゃると思います。
少しお話ししましょう。
オーケストラをバックに…
今回のプログラム、7曲中6曲が ナンチャラ協奏曲となっています。楽器名が入っていますよね。
この楽器を演奏する方を、ソリストと言います。日本語で独奏者。独裁者ではありません…
客席の皆さんの目の前で、オーケストラをバックに一人で演奏するのです。
カラオケじゃ無いんだから、バックにといってしまうと少し語弊がありますが、分かりやすくいえばそういうこと。
とても… とても、勇気が要ります。
あ、作品によっては2人の場合もありますよ(バッハ「二台のヴァイオリンのためのコンチェルト」など)
チラシの写真にも、よくみるとピアノが映っています。ピアノ協奏曲はど真ん中にピアノが来ますから、かなり迫力がありますね。
1曲20分? 30分!?
この協奏曲、タイトルこそ1作品ですが、実際は楽章と呼ばれる曲の大きな区切りがあります。これはオーケストラのみで演奏される交響曲も一緒です。ピアノ作品ですとソナチネやソナタでお馴染みですね。
今まで演奏してきた協奏曲ですと全3楽章の構成が多かったと思います。各楽章ごと、1度演奏が完全に止まることが普通ですが、ときには楽章と楽章の間が止まらずに、演奏が続いたりします(曲調は変わります)。ちなみに交響曲は全4楽章の構成が結構あります。
自分の話になりますが、今回演奏するグリーグのピアノ協奏曲は全3楽章構成ですが、「木内貴大ピアノリサイタル」にて、全曲演奏しました。
2016年8月23日、上田市のサントミューゼ 大ホールにて上田アンサンブル・オーケストラの皆さんをお招きしての演奏でした。協奏曲は第2部で、第1部はピアノ独奏でグリーグの「叙情小曲集」でした。
およそ30分少しかかります。いや、もう少し長かったかな。
これは交響曲も同じで、あの「ダダダダーン!」でおなじみのベートーヴェンの交響曲第5番「運命」は全4楽章、やはり35分以上かかります。この曲、定演でティンパニーを演奏しましたが、体力以上に集中力の維持が大変でした。
やはりオーケストラ作品の大作は、演奏時間もスケールが違いますね!
ちなみに全ての協奏曲が長いわけではありません。作曲家の時代によって様々で、全曲20分も多いと思います。
「コンチェルト・パレード」が珍しい理由
そんなオーケストラ楽曲の中でも大作揃いの協奏曲ですから、1つの演奏会では1作品が普通です。
それを今回は、7種類の楽器・7つの作品を一度に演奏するという、非常によくばりな企画です。
ただ、さすがに7作品を全楽章演奏しては日が暮れてしまいますので、各作品、楽章1つをピックアップして、美味しいところ取りのプログラミングとなりました。
ぜひお楽しみ戴ければ幸いです。
よろしくお願いいたします!
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